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最強のリーダー育成書「君主論」

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こんにちは、岩佐孝彦@税理士法人トップ財務プロジェクトです。

今年から、ブログのタイトルを変更することになりましたので、お知らせします。

 

『税理士イワサの読書ブログ ~ ビジネス書赤ペンチェック』

 

私が日々読んだ書籍の中で、心に残った行を顧問先のお客様の皆さんとシェアしたく、

紹介していきます。

 

それでは、新装オープンのブログ第1号で紹介する本日の書籍は、

『最強のリーダー育成書「君主論」』(鈴木博毅著、KADOKAWA)。

 

本日の赤ペンチェックは以下の通りです。

 

▼私たちの敵は3つの存在です。

〇あなたから自由と権利を奪う相手

〇あなたが本来統治すべき組織・チーム・家族などの集団にいる人たち

〇間違った選択をするあなた自身

 

▼マキャヴェリは「気前がよい」と思われることを否定します。

気前がよいという評判を守るとき、必然的にお金を使うようになります。

日頃気前がよいばかりに、手元にお金がなければ少しのことで困り果てます。

お金に余裕がなければ、危機があったときに没落しかねません。

気前がよいことのリスクに気づき、財布のひもを締めたらどうなるか?

今まで、あなたに奢られていい思いをした人たちは一体どう思うのか?

あなたの豹変は非難され、ケチだとすぐに陰口を叩かれます。

人の評価を気にして散財した上に、かえって悪評を得る。

浪費家は、大事業を起こすたびに国民に迷惑をかけ恨まれる。

ケチならば、国民に慕われたまま見事に事業を完遂できる。

 

▼現代でも大事業はケチな人物だけが成し遂げて、他の連中はみな滅んでいる。

教皇ユリウス2世は気前のよい人物との評判で地位を得たが、後に戦争をやるために

評判の落ちることなど少しも気にせずケチに徹した。

支配者が地位に留まるため、ケチは必要な悪徳の一つなのだ。

しかし君位にのぼる途中の人は、気前がよいと見られることは絶対に必要だ。

君位にのぼった後の人には、それは有害でしかない。

カエサルはローマ皇帝の地位を目指していたとき、気前よく見られることを狙っていた。

 

▼支配する国の種類に応じて出会う問題は異なると、彼は論じています。

まさに「状況こそが最善の手を決める」のです。

人を見て法を説け、という言葉があります。

相手の状態に合わせて法(仏法)を教えるべきということです。

同様に「国を見て支配の方法を変えよ」とマキャヴェリは言っています。

 

▼過ちを見たら、勇気を持って処罰する。

マキャヴェリは「他人を罰することができる能力」は統率に欠かせないとしています。

 

▼甘いだけの人間は、友人としてはよいでしょう。しかし、君主には向きません。

優しいだけの人間も困りものです。いざというときに誰もついてこないからです。

 

▼君主は、民衆や兵士、貴族たちとお友達になるわけではありません。

従う者たち、異なる勢力の上で支配力を発揮しなければなりません。

君主の過剰な甘さは、1つの勢力の増長を招きます。

その影響で、他の勢力は皇帝の指導力に不満を膨らませるのです。

温厚さや謙虚さは、一介の市民としては素晴らしい美徳です。

しかし君主の地位を全うするには、温厚で謙虚なだけではダメなのです。

 

▼部下は「従うに値するリーダーであるか」を見ている。

人々が君主に求める3つの要素があります。

 

〇その君主に従うことで豊かになれる

〇その君主に従うことで身の安全を図ることができる

〇その君主に従うことで自尊心や誇りを持つことができる

 

従うことでこちらが貧乏になる君主は論外です。

身の安全が危険にさらされる君主もあり得ません。

その会社にいることに誇りや自尊心が持てること。

自分の上司の振る舞いや信念、仕事ぶりに敬意を抱けること。

しかし、それは君主が聖人君子になるべきことを意味しません。

 

▼内に縛りつけるより、外に向かって一致団結させる。

国外の勢力を恐れるより、自国の領民を恐れる君主は、城を築くべきだ。

ただし自国の領民よりも外敵を恐れる君主は、築城を断念すべきだ。

城砦を築くとは、例えば労働基準を厳しくして社内規定で社員を縛ること。

さらに厳しくするなら、違反した社員を訴える手配もしておくことです。

「自国の領民を恐れる」とは、このような君主の態度です。

しかし、あらゆる組織には競合する外敵が存在します。

会社の外の環境も、常に変化する時代です。

マキャヴェリは、外敵をより恐れるなら城塞を築くなと言っています。

社員を敵視して、がんじがらめに縛ればどうなるか。

反抗しない代わりに、仕事への意欲も消えてしまいます。

そうではなく、社員に外敵に対抗する戦力になってもらうべきなのです。

君主は社員の力を外に向けて団結させないと、自国を繁栄させられないのです。

 

▼勘違いしたくないのは、君主の正義は周囲におもねることではない点です。

組織内の人々の共通の願いや不満の解消。それは、君主の大盤振る舞いではありません。

高い給料が欲しいのは、誰もが当然願うことです。

しかし、会社の財務を無視して大盤振る舞いなどできません。

解決策もなく不満だけなくそうとすれば、どうなるか。

社員やメンバーに甘いだけの無秩序となるでしょう。

そうではなく、社員が目指す給与を得られる健全で強い会社にすること。

社員が不満を感じない、優れた制度や仕組み、仕事の枠組みを作ること。

そのためにこそ、君主は人を支配し、団結させ、共通目標を提示します。

優れた君主が提示する正義が、時に周囲に厳しく映るのはそのためです。

 

▼君主が課す、厳しい試練や仕事に部下がついてくるのはなぜか。

君主であるあなたが掲げる正義が、彼らの夢や願いと重なるからです。

だからこそ、人は君主の厳しさに耐え、ともに偉業を成し遂げようとします。

真の権力と支配は、民衆があなたを必要不可欠と見ることで成立します。

だからこそ、優れた正義のため、君主は組織を支配する必要があるのです。

 

 

以上です。今日も社長業を楽しみましょう!

 

 

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