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船井幸雄の60の言葉

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こんにちは、岩佐孝彦@税理士法人トップ財務プロジェクトです。

本日の一冊は、

『船井幸雄の60の言葉 一流になりなさい。それには一流だと思い込むことだ。』

(佐藤芳直著)マガジンハウス

 

船井幸雄氏の本は私も駆け出しの頃から愛読しておりましたが、2年前にご逝去。

船井総研は経営コンサルタント業で日本で初めて上場を果たしました。

 

 

それでは、今日の赤ペンチェックは以下の通りです。

 

▼吉田松陰という人物を十代の頃から研究しています。そして、船井先生との出会いや

会話の中で、先生は吉田松陰そのものではないかとすら、思うこともありました。

吉田松陰が有名な松下村塾で教えた期間は、わずか13ヶ月間に過ぎません。

塾からは、伊藤博文、山県有朋という二人の総理大臣が生れました。

高杉晋作や久坂玄瑞のように維新を引っ張った志士もいます。

松陰がまず語ったのは、志を立てよ、ということでした。

船井先生は、松陰の教育法には、6つの原則があったと言います。

 

一 自信をもたせる

二 使命達成法を教える

三 至誠で活きる大切さを教える

四 勇気をもたせる

五 プラス発想

六 約束を守る

 

▼対立的発想では、一つの結論を出した後、組織や仲間が一体となって目標へと

向かうことは難しい。また、対立するような答えの融合が新たな答えの地平を

招くことにもなる。

「人間は対立的発想が出てくると、まず否定しようとする。

そうではなく、まず認めてやるんだよ。それが日本的発想だ。」

 

▼効率は思いやりから生まれる。

「机の上に書類やら本をいっぱい置いて帰る。すると、翌日、その整理から仕事が

始まるよね。非効率だ。それでね…」

整理整頓は、仕事をするうえでの最低の礼儀だよとよく教えられた。

「誰がその仕事を引き継いでも、すぐすべてがわかる状態にしておくのが、

大切なんだ」

 

▼自分を大切にできない人は、他人を大切にできないものです。

そして、他人を大切にできない人は、自分をやはり大切にできないもののようです。

大切にする、思いやる。その性格が、成功する人間の鍵だと思います。

「それを躾として教えなくてはね。社会に出て成長できない人は、机の上に書類を

残して帰るんです。翌朝の自分の時間を大切に考えていない」

なるほどと思います。他人のことへ、そして明日のことへと思いを馳せられる人は

確かに効率的な仕事ができるものです。

 

▼人間は無限に成長する最大の資産なんだよ。

人間をとことん大事にする。企業経営には、貸借対照表というものがあります。

企業の資産、つまり財産と、負債・資本を対照して一覧にしたものです。

ところが、この表に載らない大事な資産が三つあります。

それは「顧客・社員・信用」の三点です。

信用は、顧客と社員の接点から育まれます。顧客と社員の量と質が高まる中で、

高められていくわけです。

この三つを、無限の価値をもつ無限資産とも呼んでいます。企業経営は、この三点

の蓄積で評価されるものと考えています。

 

▼組織を家庭に置き換えても、チームに置き換えても、同じです。

「組織は99%、トップで決まります。トップの思いで決まる、と言っても

いいですね」

 

▼「信頼して任せる。それが一番効率的なんだよ。自由にしてあげれば、自然と秩序が

生まれるものなんだ」

 

▼「どんなことも、逃げては駄目だ。必ず追いかけてくるものなんだよ」

原点は継承せよ。仕組みは革新せよ。そして品質は進化させよ。

顧問先の後継者に徹底して伝えることです。

原点の継承。それは、企業が永続する絶対条件です。

仕組みは、時代とともに変わります。その時々の最善の仕組みへと革新します。

その目的はただ一つ。お客様への品質を進化させるためです。ある意味、品質の

絶えざる進化のために、創業者の原点を継承し、仕組みを革新させ続けるのです。

 

▼「権限、責任、義務の三つはみんなが同じ大きさで負担しているんだよ。

それが組織なんだ」

ですから、船井先生は一体化、ということを最も重視しました。

「組織はね、金太郎アメ的組織じゃなきゃいけない。どこを切っても、同じ顔、

同じ考え方が一本通っている組織だ」

 

▼船井先生にとって組織とは、

「人間性を磨き合い、高め合い、一人ひとりが成長する場」

に他ならないのです。

 

▼「よく頑張ってくれたけどな。ご苦労様だったね。よい人生にするんだぞ」

 

▼丁寧に生きる。命の最後の一滴まで、丁寧に“生き切る”。

「小さなことを大切にしなさい。どんな物事も、大事にしなさい」

お客様の見送り、即時処理の手紙、部下への指示ひとつにも必ず、ありがとうと

言葉を添える姿勢。何を見ても、すべてが丁寧で心がこもっていることばかりでした。

「どんな人にも。喜んで帰ってもらう。それを忘れてはいけないよ」

 

▼人間には最高の資質があります。それは、一つの言葉、一つの表情、一つの動作で、

他人を喜ばせることができるという資質です。

一瞬の時を誰かの喜びに換える。これは人間だけがもっている能力です。

「せっかく時間を共にするんだ。相手が喜ぶことを見つけて言葉にしてあげなきゃな」

その態度は、単なるサービス精神からかけ離れた次元のものでした。

 

 

以上です。今日も社長業を楽しみましょう!

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