こんにちは、JR大阪駅前の税理士法人&
経理代行事業のTFPグループ代表兼CEO
岩佐孝彦@税理士です。
サントリーが揺れています。
違法サプリ疑惑で
新浪会長が突然の辞任発表。
サプリを取り扱う同社だけに、
企業のイメージダウンは必至です。
天国の創業者の
鳥井信治郎氏が泣いている??
同社の社名由来は、
「赤玉ポートワイン」
の赤玉を太陽に見立てて、
「太陽 ⇒ SUN」
とし、創業家の鳥井の姓を付け、
“SUN+鳥井=サントリー”
としたそうです。
創業の礎を築いた
赤玉ポートワインに感謝し、
「太陽を忘れるな」
という思いを込めたとか。
そんな創業者の
鳥井信治郎氏の口癖が、
「やってみなはれ」
だったのは有名なお話。
サントリー初のトップに就任し、
「やってみなはれ」
の精神を大切に、
米国蒸留酒大手の
ビーム社の買収に動いたと、
新浪会長自身、
後に語っておられます。
現状に満足せず、
失敗を恐れずに
新しいことに挑戦し続ける。
そんな精神が宿っています。
つまり、この言葉には、
【足し算】
の経営の意味が込められています。
しかし今日の人手不足時代では、
【引き算】
の経営が大切かもしれません。
松井道夫氏(松井証券)は、
このように語っておられます。
▼捨てる決断
2-1=3
▼加える決断
2+1=1
マイナスするプロセスから、
何かが生まれる。
プラスするプロセスで、
何かが余分になって、
結局それが悪影響を及ぼす。
ネット証券のパイオニアの
同社ではありますが、
「引き算の経営」
として、
▼営業マンの全廃
⇒ 外交セールスの廃止
▼コールセンターの廃止
⇒ ネット取引に集約
をかつて断行しました。
当初は社外から嘲笑され、
社内でも非難轟々でしたが、
「坐忘」
という禅の以下の言葉を
信条にしたそうです。
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どんなことでも、
新しいものを
取り入れるためには、
古いものを捨てなくてはならない。
その余白にしか、
新しい物は入ってこない。
だから、
古いものをどんどん捨てなさい。
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目の前にある不要なものを否定し、
排除してこそ、
イノベーションは生まれるのです。
松井証券は松井道夫氏の代になり、
取扱高は300倍へ。
しかも従業員は減っている。
頑張ったからというより、
発想を変えたから出来たのです。
このお話は次回に続きます。
今日も社長業を楽しみましょう。