こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループ
税理士法人トップ財務プロジェクト代表
岩佐孝彦＠税理士です。
ＧＷですが、いかがお過ごしでしょうか？
顧問先様の中には、
長期休暇の方もあります。
羨ましい限りですが、
私共のオフィスは暦通りです。
５月は３月決算法人の推進があり、
超繁忙期です。
土日に暦通り休めるように、
集中して頑張ろう。
そんな訓示を昨日の朝ＭＴで
スタッフにしました。
トヨタ自動車の源流に当たる
豊田自動織機が、
【株式非公開化】
を検討中との報道がありました。
トヨタ・豊田章男氏らの
創業家が出資し、
ＴＯＢ（株式公開買い付け）を
行う案が浮上。
トヨタグループでは近年、
認証不正問題が相次ぎ発覚。
グループ経営の組織風土が
問われる中で、
豊田自動織機は
外資系ファンドの投資家からの
要求にさらされています。
英投資ファンドからは、
子会社の持株比率を引き下げ、
親子上場の解消を求められる。
仏ファンドからは、
役員構成の見直しを求められる。
彼らの狙いは、
【株主還元の方針の強化】
にありました。
こうした中で豊田織機は、
外資系ファンドの圧力をかわし、
経営に集中を図るため、
株式非公開化を検討中なのです。
確かに近年は経営の自由度を求め、
敢えて上場廃止の道を歩む
企業が増えています。
▼ローソン
▼ベネッセ
▼大正製薬
など昨年上場廃止へ。
本件において、
創業家の豊田章男氏が
重んじているのは何か？
創業家に代々伝わる
以下の名言だと言われています。
……………………………………
自分の城は自分で守れ。
……………………………………
戦後トヨタの倒産危機を救った。
そんな三代目社長の
石田退三氏の言葉です。
この言葉の意味とは、
【自分の城 ＝ 自己資本】
を指しています。
つまり内部留保を強化し、
【他人資本
＝ 銀行借入等の
外部からの資金調達】
に依存してはならない。
必要な投資は、
自己資本で賄うべし。
そんな教えです。
トヨタのかつての経営危機の際に、
累積赤字が蓄積し、
銀行に融資を断られたという
苦い思い出に基づく理念です。
内部留保をとことん増やし、
自己資金で機械投資を行う。
この結果、
「トヨタ銀行」
と言われるほど、
内部留保が潤沢になりました。
経営危機の当時、
東海銀行や三井銀行は
支援を継続した反面、
住友銀行は真っ先に
融資回収に走ったため、
住友銀行との取引は
終生許さなかったとか。
トヨタ中興の祖には、
そんな逸話もあります。
このお話は次回に続きます。
今日も社長業を楽しみましょう。
