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戦後73年からの学びを人事評価制度に活かすべし

こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループの

税理士法人トップ財務プロジェクト代表の岩佐孝彦@税理士です。

前回の続きです。

 

永続する組織の仕組みのキモは一体何か??

それは『人事評価制度』です。

人事評価は組織に対するメッセージです。

 

▼評価制度の指標変更

= 組織運営最大のイノベーション

 

と言ってよいでしょう。

組織をつくるうえで、メンバーが生み出した成果を

どう評価して、そのメンバーをトップがどう扱うのか?

これは組織メンバーの最大の関心事です。

 

人事評価と人員配置はそれ自体、組織のメンバーに対し、
強い影響力を及ぼすのです。

もし人事評価制度を新たに導入するなら、

 

▼人材確保等支援助成金
(人事評価等改善助成コース)
https://roumu-management.com/subsidy6.html

 

の活用を検討しましょう。

 

 

▼制度整備時 50万円

▼目標達成時 80万円   計130万円

要件を満たせば、
これだけの助成金が得られます。

この助成金は昨年より導入されました。

当初の要件は制度【導入】だけで50万円GET。

そんな内容だったのですが…

問合せが殺到したのか、
厚労省が要件を今年より厳しくしました。

単なる制度の導入だけでなく、
制度【整備】が必要になりました。

具体的には、

 

▼2%以上の賃上げ

 

の実施が必須となりました。

これにより取り組むハードルが
一気に上がってしまいました。

ただもし製造業の中で、

【ものづくり補助金】(経済産業省)

に取り組む予定のある企業の方は、
セットで検討する価値あり。

ものづくり補助金の2次公募が以下の要領で現在行われています。

 

▼公募期間 8月3日~9月10日

▼要件の一つ

*社員1人当り付加価値額3%以上

(注)付加価値額=営業利益+人件費+減価償却費

 

もし今後ものづくり補助金の採択を目指すなら、

賃上げは必要になります。

人件費UPを通じ、

 

▼ものづくり補助金 … 経済産業省

▼人材確保等助成金 … 厚生労働省

 

をGETできれば、
キャッシュフローのプラス効果は計り知れません。

経済産業省の補助金も、
厚生労働省の助成金も、

賃上げなど要件が一部重複しているケースが
多々あります。

つまり国策を【掛け算】で活用できるチャンスがあるのです。

人件費UPは組織にとって、
それなりに負担は大きいものがあります。

それだけにうまく、
国策を最大限活用しなければなりません。

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今夏、戦後73年を迎えた日本。

1942年のガダルカナル作戦は米軍の戦力を過少に判断。

その結果、壊滅的な打撃を受けた
陸戦のターニングポイントでした。

ただガダルカナル作戦開始時、
日本軍は健闘していました。

米軍のゴームレー中将は、
侵攻準備で手間取り、極度の悲観論者。

司令部に敗北主義に近い報告を行いました。

そこで、米軍はゴームレーを左遷し、
ハルゼー中将に交代させます。

この交代効果は目覚ましく、
戦況はガラリと変わり、日本軍を壊滅へ。
ハルゼーの抜擢は、
米海軍に以下のメッセージを発しました。

 

▼戦場で迅速な行動力と勝利への執念が
ある人物は高く評価される

 

▼非効率で行動が遅く、
成果を挙げない人物は降格される

 

一方、日本軍はと言えば…

 

▼ノモンハン事件で多数の日本兵を
犠牲にした辻政信参謀は、
予備役編入を免れ、中央に返り咲く

 

▼無謀極まりないインパール作戦を主導した
牟田口廉也中将は、陸軍予科士官学校の
校長に任命

 

という始末。

大東亜戦争時の日本軍の組織論に関する
名著があります。

 

『失敗の本質』野中郁次郎編著(ダイヤモンド社)

 

この中でこう記述されています。

……………………………………………………

日本軍は結果よりもプロセスを評価した。

個々の戦闘でも、慎重論を唱えた士官は

「やる気・意欲がない」

という理由で左遷した。

このような志向が作戦結果の
客観的評価や蓄積を制約し、

官僚制組織における下剋上を
許していったのである。

そしてこれが無謀極まる指揮官を
多数育てる温床になった。

明らかに無能でも、
日本軍内では現地第一線に
留まり続けてしまうことができたのだ。

……………………………………………………

 

『人事評価制度』は諸刃の剣です。

日本軍のように、
組織の性格や能力を硬直させ、
目標達成を邪魔する要因を作り上げる。

一方、米軍のように徹底した能力主義で、
勝利という目標達成へ向け、
一直線に組織の全力を発揮させる。

名著『失敗の本質』ではこんな記述もあります。

……………………………………………………

米軍の司令長官兼太平洋戦域最高司令官の
チェスター・ニミッツは、

人事評価制度に対し、
次の2つのメリットがあることを指摘した。
▼選定プロセスに感情が入り込む余地を
排除したので、

選ばれた者は結果に自信を持つ

▼選ばれなかった者も、次の機会に
希望を持って能力向上に
励むことができる

……………………………………………………

 

このように見ても…

評価のモノサシを正しく切り替えることが、
組織運営のイノーベーションである。

このことが理解できます。

戦後73年の今夏の学びとして、
人事評価制度の重要性を再認識しましょう。

大阪桐蔭高校の根尾君が今夏の大阪府予戦前に読破した、

『リーダーの禅語』の中でこんな記述があります。

……………………………………………………

▼清風拂明月 明月拂清風

上司と部下は「生かし、生かされ」

 

リーダーになると、

「部下は自分の言うとおりに
動いておけばいいんだ」

とばかりに高圧的になり、

部下から学ぶ姿勢をなくしてしまう傾向
があります。

そうすると、上司と部下の協力体制が崩れ、

結局は部全体の成績を下げてしまうこと
になりかねません。

上下の隔たりなく、
部下とともに考え、行動していく上司は
「あの人なら、応援しよう」

という気持ちを起こさせます。

スポーツ選手がよく「監督を胴上げしたい」
というでしょう?

監督を信頼しているからこそ、
優勝という成果を上げるために、

選手は監督を応援する気持ちで
頑張ろうとする。

上司と部下の関係は、
清風と明月のようなものです。

爽やかで清らかな風は、
それだけで爽快です。

明るく輝く月は、それだけで美しい。

その二つが互いに主客を変えながら、
一体となって美を高め合っています。

……………………………………………………

根尾君が西谷監督を胴上げするシーンは、
まさに、

 

▼清風拂明月 明月拂清風

 

でした。

根尾君と西谷監督。

全国高校野球100回記念大会の
王者にふさわしい師弟関係でした。
 

▼稲盛和夫

▼スティーブ・ジョブズ

▼エリック・シュミット

▼根尾昴??

 

世界のリーダー達(一部球児含む)
がなぜこぞって、
 

『禅』

 

を学ぶのか、よく理解できました。

人事評価制度も『禅』の精神が
宿ったものにしたいところです。

今日も社長業を楽しみましょう。

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