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【役員報酬】ダモクレスの剣

こんにちは、JR大阪駅前の税理士法人&

経理代行事業のTFPグループ代表兼CEO

岩佐孝彦@税理士です。

 

先日、こんな本を読みました。

 

『たった一人の熱狂』(幻冬舎)

 

著者は見城徹氏。幻冬舎創業者。

 

同氏のお気に入りのアイテムは、

 

「リシャール・ミル」

 (RICHARD MILLE)

 

の腕時計。

 

従来はフランク・ミュラーや

ウブロの腕時計に熱狂していたが、

リシャール・ミルを雑誌で見た時、

あまりに美しいデザインに

一目で惹きつけられたとか。

 

リシャール・ミルの腕時計は高い。

一番安いものでも500万円。

大半が1,000万円以上。

 

中には1億4,000万円もする逸品もあり。

 

さすがに購入を躊躇していたら、

秋元康氏(作曲家)から猛烈に勧められ、

自分でもついに買ったとか。

 

藤田晋氏(サイバーエージェント創業者)。

彼は見城徹氏と

TV朝日の審議会の仕事をした時、

見城氏の腕時計をチラ見し、

仕事が終わると、

銀座のブティックに直行し、衝動買いへ。

 

松浦勝人氏(エイベックス)。

熊谷正寿氏(GMOインターネット)。

西山知義氏(牛角)など。

 

彼らもリシャール・ミルを

愛用しているとか。

見城徹氏はワインも大好き。

ブルゴーニュの白しか飲まないとか。

 

好きな造り手は、

DRC、コシュ・デュリ、ルフレーヴ、

コント・ラフォン、ラモネ。

 

DRCのモンラッシュは最低、

1本60~70万円するとか。

 

赤ワインでは、

ロマネ・コンティは1本150万円。

安く飲める白ワインとして、

 

▼ソーヴィニヨン・ブラン

▼ドライ・ヒルズ

▼クラウディ・ベイ

▼マウント・ネルソン

 

がお勧めとのこと。

 

これらは3,000円程度で

買えるそうです。

 

以上、腕時計やワインのお話を

しましたが、

あなたはどう感じましたか??

 

私(岩佐)は個人的に

全くついていけませんが、

本当に優雅な暮らしですね。

ただこんなお話を読むために

この本を買ったのではなく、

タイトル通り、

 『たった一人の熱狂』

として経営者として、

闘魂を注入したいと思ったのです。

腕時計やワインの記述は、

本書の終わりに出てきますが、

大半は刺激的な目次だらけ。

 

▼何かに入れ上げなければ

 天職には出会えない

 

▼学歴なんか関係ない

 

▼結果が出ない努力に意味はない

 

▼トレーニングで心身をいじめろ

 

▼自己検証、自己嫌悪、自己否定

 なき所に成長なし

etc.

 

中でも、

 

「経営者の孤独は絶対に解らない」

 

という章は一読の価値あり。

 

……………………………………………

3月27日が近づくにつれ、

怖くて怖くてたまらなくなった。

 

ベッドに入っても恐怖に打ち震えて

ちっとも眠れず、

涙がどんどん流れて止まらない。

 

朝日新聞をはじめ、

この時の広告費には1億円近い

大金がかかっている。

 

もし本が売れなければ、

会社は即倒産。

僕は自己破産だ。

 

「調子に乗りやがって、

 見城は失敗するに決まっている」

 

 「幻冬舎を立ち上げたら  

  あいつは終わりだ」

 

みんなが大笑いしている様子が

幻聴のように耳元で鳴り響く。

……………………………………………

 

同氏は角川書店を退職し、

1993年11月12日に起業。

 

「あいつは絶対に失敗する」

 

と多くの人が合唱するのを

聞きながら、

戦闘を開始したとか。

 

そして、1994年3月27日。

 

決死の覚悟で朝日新聞に、

 

 『文芸元年。

  歴史はここから始まる。』

 

と全面広告を出した。

 

この日に勝負を賭けた。

 

▼五木寛之

▼村上龍

▼吉本ばなな

▼北方謙三

▼篠山紀信

▼山田詠美

 

6人の人気作家に頭を下げ続ける。

 

この日のために

彼らの原稿を取り揃え、

本は大ヒットし、

見事に成功を収めたのです。

 

起業して

一本独鈷のビジネスを始めれば、

やるかやられるかの

重圧に身をさらすことになる。

 

経営者が感じる特殊プレッシャー。

 

これはサラリーマンには

絶対わからないし、

わかる必要もない。

 

上から下は見えるが、

下から上は見えない。

 

腕時計やワインは同氏曰く、

 

「もうあとがない。

 これで失敗したら、

 自己破産するか自殺するしかない」

 

というレベルの戦いを繰り返し、

勝ち続けてきたご褒美なのです。

従業員はじめ、

周囲がとやかく言う筋合いの話ではない。

 

大きなリスクを乗り越えてきた

経営者の甲斐性なのでしょう。

 

同氏は本章の最後にこう結んでいます。

……………………………………………

「ダモクレスの剣」

を頭の上でいつも吊るされている。

 

そんなプレッシャーに耐える

覚悟が無いのであれば、

中途半端な気持ちで

起業などしてはいけないのだ。

……………………………………………

確定申告期間中は、

「オーナー経営者個人の所得税」

を見つめ直す好機です。

 

ご承知の通り、

“課税所得1,800万円の壁”

を超えると実効税率50%。

 

“課税所得4,000万円の壁”

を超えると実効税率55%。

 

上記所得税・住民税の他に

社会保険料もかかる。

 

節税を意識し、お金を残したいなら、

【公私平行経営】

が重要でしょう。

 

しかし究極のところ、

上記の知識を持っているのであれば、

オーナー経営者は、

役員報酬をいくらでも

自由にとればよい。

 

従業員の目を気にする必要もない。

 

顧問税理士の顔色を

過度にうかがう必要もありません。

 

会社の資金繰りが健全に回り、

黒字決算なのであれば、

自己責任の下、

好きなだけ役員報酬を取ればOK。

ただいくら自由と言っても、

「規律」

は必要です。

 

法人税法には、

「過大役員報酬の否認規定」

が存在しますので、ご注意を!!

 

また法人税法には、

「定期同額給与」

という概念も存在し、

期中での変更は原則不可。

 

顧問税理士の顔色は最低限

うかがってもらうのが賢明です。

税の知識をきちんと持ったうえで、

会社の経営状況が健全であるならば、

役員報酬はご自由にどうぞ。

 

 

役員報酬は従業員の給与と違い、

特殊な性格を有しています。

 

本質論で言えば、

 

「社長のお金 = 会社を守る最後の砦」

 

です。

 

オーナー社長は

経営が多少まずいからといって、

逃げ出すわけにはいきません。

 

多くのスタッフや取引先がいるし、

経営判断いかんによって、

彼らやその家族の人生にまで

責任を負うことになります。

 

会社に万一のピンチが起きれば、

経営者個人のお金を

会社に注入しなければならない。

金融機関も決算書上の

 

「役員借入金

 = 会計上:負債

 = 実質:自己資本」

 

としてプラス評価します。

 

いったん個人のポケットに

入ったお金も実は、

 

 “預り金”

 

でしかないのです。

 

万一の時はすぐに出動させ、

私財を会社に注入しなければならない。

 

サラリーマンにはあり得ない

大きな重責を背負っているからこそ、

役員報酬は好きなように

取ればよいのです。

 

ただ経営者として、

 

 「実質手取額を増やす自助努力」

 

は最低限実行して下さい。

 

国策で昨年から、

 

 「手取りを増やす施策」

 

が行われ、

 

▼基礎控除

▼給与所得控除

 

が引き上げられましたが、、、

 

「年収2,545万円超  ⇒ 減税効果ゼロ」

 

で従前と何ら変わりません。

 

国民民主の玉木代表が声を上げ、

高市総理が呼応した、

 

「2026年度税制改正大綱」

 

においても、

年収2,545万円超の水準は

従前と何も変わっていないのです。

 

経営者たる者は自己責任の下、

自分の身は自分で守るしかない。

 

▼同族役員への所得分散

▼社会保険料の適正化対策

▼出張旅費日当制度

▼小規模企業共済

▼NISA

▼確定拠出年金

▼資産管理法人の設立

etc

 

自己防衛のシステムとして、

内在できているか?

 

ダモクレスの剣が

頭上に常に迫っている。

 

常在戦場だからこそ、

守りはしっかり固めておくべし。

 

そのうえで経営者の甲斐性として、

腕時計でもワインでも、

自由を謳歌して下さいね。

《注》ダモクレスの剣とは?

古代ギリシャの故事に由来。

シラクサの王が自分を賞賛した

臣下ダモクレスの頭上に

髪の毛一本で剣を吊るし、

王者には常に危険がつきまとう

ことを悟らせたエピソードが語源。

 

今日も社長業を楽しみましょう。

 

 

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