こんにちは、JR大阪駅前の税理士法人&
経理代行事業のTFPグループ代表兼CEO
岩佐孝彦@税理士です。
日経新聞の記事の中で、
「社長100人アンケート」
を定点観測しています。
3ヶ月ごとに年4回実施。
上場企業の社長を対象にした
景況感に関する回答結果です。
アサヒビール、アシックス、
京セラ、キャノン、サントリー、
スズキ、セイコー、セコム、
大和ハウス、日本生命、
三菱重工業、ローム etc.
これら上場企業の社長
141人に対し、
9月に実施された回答結果が
10月10日の日経新聞にて掲載。
▼国内景気の現状について
*緩やかに拡大 46.1%★
*横ばい 45.4%
*緩やかに悪化 7.8%
▼国内景気の拡大要因(上位4つ)
*設備投資の増加 76.9%★
*賃金の上昇 66.2%
*個人消費の回復 64.6%
*インバウンド 53.8%
景気はどちらかと言えば良い。
そんな感覚を上場企業の
経営者は現在持っていますね。
その根拠として最多は、
「設備投資の増加」
となっています。
この具体的内容は何なのか??
日経新聞10月5日に、
その答えがありました。
ズバリ【DX投資】です!!
大企業のみならず、
中小企業にも波及しています。
しかし2024年度のDX投資は、
軒並みマイナスでした。
▼2024年度(実績)
*全産業 △6.4%
*製造業 +0.3%
*非製造業 △8.5%
*卸・小売業 △23.9%
*宿泊・飲食 △0.3%
ただ2025年度になり、
状況は一変しています。
▼2025年度(9月)
*全産業 +28.1%
*製造業 +42.8%
*非製造業 +22.9%
*卸・小売業 +39.5%
*宿泊・飲食業 +39.5%
この1年間でDX投資が
大企業も中小企業も激増へ。
背景には、
人手不足への対応が存在します。
時流適応として、
生産性向上を図るため、
DX投資を加速させているのです。
世間は絶えず動いている。
にも関わらず、
認識がそのままでは、
意思決定のルールが更新されない。
その結果、5年後10年後に
手ひどい形でしっぺ返しを食らう。
そんな企業も多発しています。
「倒産12年ぶり高水準
人手不足理由が過去最多
4~9月2%増 5,172件」
という記事がありました。
中小企業の人手不足はなお深刻で、
倒産の増加につながっています。
人手不足に先手を打ち、
DX投資を果敢に実行するのか?
人手不足を嘆き、
手をこまねいて座して死すのか?
明暗くっきりの状況が見られます。
見えないところで
何が起きているのか想像し、
仮説を立てて観察する。
これは経営者としての
知的防衛活動でしょう。
確かに中小オーナー企業の
私たち経営者から見れば、
上場企業に対しては多少、
違和感があるかもしれません。
オーナー経営者の良い点は、
【長期視点】
を持てる一方、
上場企業の
サラリーマン社長は、
【短期志向】
に陥りがちです。
数年先の目標に固執する、
“中計病”
に陥らないため、
中期経営計画を廃止へ。
味の素や日立製作所など、
上場企業ではそんな動きも
近年加速しています。
しかしサラリーマンとはいえ、
彼らのプレッシャーは半端ない。
不特定多数の一般投資家の
衆人環視の下、
中期経営計画を達成し、
業績を向上させねばならない。
結果として、
自社の株価が日々動き、
その上昇率で
己の経営手腕が評価される。
そんな緊張感を持ちながら、
日々仕事されていますから、
景況感に関する感覚は
とても研ぎ澄まされています。
だからこそ、
「社長100人アンケート」
は大変学びになるのです。
DX投資と言っても、
何から手をつけるべきか、
わからない。
そんな経営者も
多いかもしれません。
お勧めは、
「経理領域からの着手」
です。
経理は属人化が生じやすい反面、
企業会計原則に基づき、
一定のルールが
確立されているため、
マーケティング領域等とは違い、
手を付けやすいのです。
まずはペーパレス化と
業務の可視化から始めましょう。
▼経理業務のフローや工数を可視化
⇒ 業務効率を妨げる
ボトルネックはどこか?
▼請求書発行・経費精算・
支払などをオンラインで完結
⇒ データ入力のための紙の出力NG
▼データ入力や入金消込み
⇒ クラウドツールで自動化
経理DXが実現できれば、
アウトソーシングも可能になります。
「バックオフィス業務の属人化は
将来の事業リスクと考えている」
「採用コストや賃上げの対象を
コア人材の方に集中配分したい」
「日常の煩わしい
経理事務作業から解放され、
クリエイティブな仕事に
フォーカースし、
事業をもっと成長させたい」
そんな時は私共TFPグループの
バックオフィスBPOサービスの
ご活用を検討して下さい。
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▼TFP版バックオフィスBPOサービス
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多くの人は言葉を
「ただの音」
「記号」
としか捉えていません。
ただ実際には口にした瞬間、
それは自分の無意識に向けて
発せられた号令になるのです。
未来の行動や態度、
さらには生き様までも
規定していく。
「人手不足で大変だ、困った!」
と経営者が繰り返し言えば、
「人手不足で大変になれ!」
と自社に命令していることになる。
命令は経営者自身の
潜在意識に深く刻まれる。
逆に
「人手がかからない方法を
実行すればいいだけの話」
「人手不足は、
事業成長のチャンス」
と繰り返す経営者は、
「どんな時代でも、
自社を成長させろ!」
と己に命じていると言えます。
同じ現実を生きていても、
進む方向は
全く違ってくるのです。
今日も社長業を楽しみましょう。