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【警告】ゆるブラック企業になるべからず

こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループ

税理士法人トップ財務プロジェクト代表

岩佐孝彦@税理士です。

 

私共オフィスは本日より仕事初め。

官公庁も昨日より仕事初め。

年が明けて、いよいよ本格的に

仕事モードが加速していきますね。

 

 

年末年始の休日は、

いかがお過ごしでしたか?

 

日本で初めて労働者に

【休日】

を与えると決めたのは誰か?

松下幸之助氏でした。

 

過去があって、現在があって、

未来がある。

一足飛びに未来だけが

訪れることはありません。

過去や現在を知らずに

「未来はこうなる」

と予見はできません。

 

だから経営者は特に

歴史を勉強しておく必要あり。

松下幸之助氏の偉業は何か?

1936年、週1回の休日を与える。

当時の日本の労働者は

月に2日しか休みがなかった。

 

その後1947年になって、

労働基準法で週1回の休日制定へ。

 

1960年、更に一歩進める。

日本初の週休2日制を提案。

…………………………………………

海外の企業としのぎを削りたい。

そう願うなら、

劇的に生産性を上げる

必要があります。

休日が毎週2日あれば、

心身をリフレッシュさせる

時間が充分にできる。

これが生産性の劇的アップを

達成する手助けとなり、

生活を豊かにする

大きな機会にもなるでしょう。

…………………………………………

 

当時は高度経済成長時代。

より多く生産し、

より良いものを作るために、

世相に反して、労働時間を減らす。

松下幸之助氏は、

そう提案したのです。  

松下電器が週休2日制を

導入したのは1960年代。

大半の日本企業が

それに続いたのは1980年。

日本政府の職員が週休2日制で

働き始めたのは1992年のこと。

 

今年は4月から物流業界で、

「2024年問題

 = ドライバーの

   時間外労働上限規制」

が適用されます。

 

運送業界は人手不足で

倒産危機が高まるともいわれます。

 

ただ時代の流れには逆らえない。

今から70年も前に

松下幸之助氏は卓越した先見性で、

「生産性の劇的アップ

  ⇒ 休日を増やす」

という施策を取っていた。

さすが、経営の神様ですね。

いつの頃からか世間では会社を

「ホワイト」「ブラック」

と色分けするようになりました。

 

ブラック企業とは、

 

▼高すぎるノルマ

▼低賃金

▼長時間労働

▼日常的なハラスメント

 

だと言われます。

 

昨年世間を騒がせた企業不祥事は、

利益最大化の呪縛に囚われ、

経営にお金しか求めなかった結果。

 

そこには社員の幸福もない。

社会貢献もない。

ましてや、お客様第一主義もない。

 

しかし相も変わらず、

次から次へとブラック企業が出現。

これは何故か?

経営者張本人が気づいていないから。

それどころか、

自分は正しいと思っている。

 

元旦にビッグモーターが

【数字は人格】

と書かれた額縁を飾るように

指示するのは最たる例でしょう。

 

ただこんなお話をすると、

「うちはブラック企業じゃないから

 大丈夫。

 ホワイト企業を

 目指しているからね。」

という声も聞こえてくるでしょう。

 

しかし注意が必要です。

近年は、

【ゆるブラック】

という言葉が出てきています。

「ゆるブラック」とは何か??

ブラック企業のような厳しさなし。

居心地も悪くなく、ぬるま湯。

いわゆる“楽な会社”。

 

その結果、

自分の成長が期待できない。

将来が見えない。

収入も増えない。

そんな会社のことを指します。

 

2023年10月15日付の日経新聞によれば、

 

▼このまま所属する会社の

 仕事をしても成長できないと感じる。

 (35.0%)

 

▼自分は別の会社や部署で

 通用しなくなると感じる。

 (48.9%)

 

▼学生時代の知人友人と比べ、

 差をつけられていると感じる。

 (38.6%)

 

とのアンケート結果が出ています。

近年はブラック企業を反面教師にし、

ホワイト企業も増えてきました。

ホワイト化は歓迎すべき流れですが、

行き過ぎには罠もあります。

 

労働環境は厳しくないが、

やりがいや成長を感じられない。

 

そんな「ゆるブラック」と

言われかねません。

 

社員を幸福にしたい。

社会貢献もしたい。

この2つを求めるには、

お金が必要です。

 

キレイ事を言っても、

お金がないと結局は何も掴めない。

これが資本主義でしょう。

 

私たち経営者は

「働きやすい会社」

ではなく、

「働き甲斐のある会社」

を目指すべし。

 

休日を増やせばよいという

単純なお話ではありません。

 

決して見失ってならないのは、

【戦略的休息】

により生産性向上を図るということ。

 

本質を間違えると、

全てを間違えてしまいます。

 

経営者は本質を見る目を

持たなくてはなりません。

今年も経営のかじ取りを

楽しみましょう。

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