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【被災地応援】震災から奇跡の復活を遂げたストーリー

こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループ

税理士法人トップ財務プロジェクト代表

岩佐孝彦@税理士です。

能登半島地震で被災された方々に

心よりお見舞い申し上げます。

 

被災地の被害状況の全貌は

まだ明らかになっていませんが、

地域経済を支える中小企業にも

甚大な被害をもたらしたでしょう。

 

今回の報道を受けて想起したのは、

 

『奇跡の醤(ひしお)

陸前高田の老舗醤油蔵

八木澤商店再生の物語』

(祥伝社)

 

という書籍です。

 

東日本大震災の津波で

工場や原料を失う。

 

人口の1割が死亡し、

地域中小企業の多くが廃業へ。

 

それでも不屈の精神で立ち上がり、

見事に再建を果たす。

 

そんなノンフィクションが

描かれています。

 

八木澤商店は1807年創業。

200年以上も続く老舗企業の

9代目の河野通洋氏。

 

200年の伝統が津波に流されていく。

河野氏は避難場所の高台から、

従業員と一緒に眺めていた。

 

醤油蔵にとって工場を失うことは、

機械やマニュアルを

失うだけではない。

 

工場には醤油の味を決定づける

原料のもろみと、

もろみの発酵には欠かせない

杉桶が保管されています。

 

まさに醤油の生命線です。

江戸時代から守り続けてきた

もろみと杉桶が無くなれば、

二度と同じ醤油は再現できない。

 

会社存続を揺るがす

大きな危機に直面したのです。

そんな中、たった5日後には

驚きの決断へ。

 

▼会社を存続させ、

解雇者は一人も出さない

▼4月1日入社予定の新人も

受け入れる

 

河野氏はこの狙いを

以下のように語りました。

…………………………………………

家を無くし、毎日遺体安置所で

家族を探すという

気の滅入るような状況の中、

従業員は、

「このままどうなってしまう

んだろう」

という思いでいた。

 

そんなときに、

「会社は継続します。

今月の給料です。」

と渡すことができれば、

ちょっとだけでも

安心するんじゃないかと。

 

そういう思いもあって、

会社を畳むつもりは

ありませんでした。

…………………………………………

 

 

稲盛和夫流の

「損得ではなく、

善悪での経営判断」

を下したのに加え、

柳井正流の

「即断・即決・即実行」

を実践したのです。

 

河野氏と従業員との関係は

必ずしも順風満帆ではなかったとか。

利益優先で従業員と衝突し続ける。

入社したての頃は本当に生意気で、

どうしようもない後継者だと

周囲が頭を抱えていたとか。

 

若い頃の河野氏は、

「人あってこその会社だ」

と気づくまで長い時間を要する。

 

そんな河野氏だからこそ、

震災の避難所で他人のために尽くす

従業員の姿を見て、

「この人たちと一緒に働きたい」

と思うようになったそうです。

 

そんな中、朗報が入ってきました。

流された杉桶が元の場所から

2キロも離れた場所で発見。

 

桶の中には乾燥した

もろみも残っていました。

 

採取されたもろみは一時的に

盛岡の工業技術センターに送られる。

 

体制が整うまで一時的に

保管してもらうことに。

その後、

“奇跡のもろみ”

と名づけられ、

八木澤商店&陸前高田の希望へ。

被災から2ヶ月後の5月には

商品販売を再開。

同年10月には、一関市に

本社と工場を建設。

醤油・たれ類の自社製造を再開。

 

2020年には陸前高田市で

「発酵パーク CAMOCY」

を新設へ。

 

2021年には創業の地で本社再建。

 

2022年には創業の地で

味噌工場を再建。

 

200年以上続く老舗企業は

震災にも負けず、

こうして見事に再建されました。

人口がいくら減っても、

この地域を持続可能にしていく。

そのために辿り着いたのは、

「エネルギー&穀物の自給自足」

だそうです。

 

▼この地域では1社も潰さない

▼一人も雇用も切らない

 

津波で全てを失った状態から

立ち上がり、

従業員を誰一人解雇せず、

常に未来へのビジョンを示し続ける。

経営者としての“鏡”でしょう。

 

古今東西の老舗企業は過去に

多くの天災や災害を乗り越えてきた。

だからこそ、今日があります。

 

地震の場合、

直接的な被害は言うまでもなく、

取引先被害で受注が激減など、

間接的な被害も生じます。

 

東日本大震災の倒産状況を見ても、

約9割が間接的な影響でした。

 

「想定外」は必ず起こる。

しかし、

それを言い訳にすることは

経営者に許されません。

想定外が起きても

社員&家族を絶対に守り抜く。

 

『百年続く企業の条件』

(朝日新聞出版)

 

には、

明治末年(1912年)までに

創業した老舗814社の

回答結果が掲載されています。

 

重要視する経営のキーワードを

漢字一字で表現すると、

【信】

が圧倒的1位。

 

自社の社風を漢字一字で表すと、

【和】

が圧倒的1位。

 

その他としては、

 

▼老舗企業の63.1%が

年商3億円未満

 

▼老舗企業は相対的に

資本効率が悪い

 

▼営業外収支が良好であるため、

本業の収支が多少揺らいでも、

黒字を維持できる

 

▼オーナー経営で創業家が

経営に参画しているケースが多い

 

▼創業時から変更したもの

*1位 販売方法(78.7%)

*2位 商品サービス(72.4%)

 

▼技術は変えていかねばならず、

顧客満足の追求は変えていない

 

が注目すべき統計データです。

被災地の経営者へのエールを込め、

東日本大震災から立ち上がった

八木澤商店を初め老舗から、

“逆境を跳ね返すエネルギー”

を拝受すべし。

 

今年もお互い頑張ってまいりましょう。

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