税理士法人トップ財務プロジェクト代表
岩佐孝彦@税理士です。
古今東西、何事によらず、
【信賞必罰】
は大切と言われてきました。
こんな故事成語があります。
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泣いて馬謖を斬る
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たとえ愛する者であっても、
規律を守るためには
違反者を厳しく処分する。
そんな意味があります。
三国志で有名な蜀の諸葛孔明が
日頃重用していた部下の
馬謖(ばしょく)が
組織の命令に従わず、
魏に大敗してしまう。
戦いの後、
軍法に基づく賞罰が行われ、
全軍を危機に陥れた
馬謖の罪は、
死刑に値するものだった。
ただ諸葛孔明は馬謖を
大変可愛がっており、
私情においては
殺すに忍びなかった。
しかし軍法を曲げては、
全員に示しがつかないとし、
涙をこらえ、
首をはねたのである。
これが故事成語の由来です。
信賞必罰が適切に行われて初めて、
集団の規律も保たれ、
人々も励むようになる。
良いことをしても褒められず、
良くないことをしても、
罰せられないとなれば、
人間は勝手気ままにしたい放題をし、
規律も秩序もメチャメチャに
なってしまうでしょう。
だから、経営者たる者、
信賞必罰ということは、
必ず行わなくてはならないし、
それは適切&公平に
実行せねばなりません。
賞するにせよ、
罰するにせよ、
軽すぎては効果が薄く、
重すぎても逆効果となり、
誠に難しいものです。
ただ大切なのは、
私情を挟まないこと。
私情が入っては、
万人を納得させる
賞罰はできません。
愛する馬謖を敢えて
死罪に処した諸葛孔明。
彼の態度は身をもって、
これを教えてくれているのです。
今日も社長業を楽しみましょう。