こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループの

税理士法人トップ財務プロジェクト代表の岩佐孝彦@税理士です。

世界ランク1位の日本人誕生。女子テニス界で快挙のニュース。

そうです。

大坂なおみ選手が先日、全豪オープンで優勝しましたね。

昨年の全米オープンに続く、4大大会2連覇の偉業。

日本国民に勇気を与えてくれました。

実は、大坂なおみ選手は、日清食品に所属されていらっしゃいます。

ただ大会期間中、日清食品のCMで騒動勃発。

日清食品がカップヌードルの広告で、
大坂なおみ選手をアニメ動画で起用。

そのアニメの中で、大坂選手の肌の色を巡り、議論噴出。

アニメの中での大坂選手が、
褐色の肌をしていなかったからです。

 

「なぜ、彼女はこんなに白いのか?」

 

人種差別ではないのかと大騒動へ。

日清食品はこのCM動画を削除しました。

大坂選手はあっけらかんと、
自分のルーツを公言しています。

日本人でも、ハイチ人でも、アメリカ人でもない。

大坂なおみはその個性と能力で、
強力なアイデンティティを持っている。

テニスプレイヤーとしての実力同様、

バイレイシャルの若者にとって、ロールモデル的な存在。

 

 

「自分は一体何者なのか?」

 

 

いま日本の若者は、ポジティブなアイデンティティを形成したり、
健全な自己肯定感を育むのに苦労している。

そう言われています。

日本の若者にとって今、大坂選手はお手本のような存在なのです。

これは若者だけではありません。

あらゆる組織に今、求められていることですね。

同業他社とは明確に違う強みを保有する。

私どもも同じです。街の税理士事務所と同質化しない。

強力なアイデンティティを持つ組織になれるように、

大坂選手の爪の垢を煎じて、飲ませて頂きたいと思います。

 

 

 

日清食品の今回の騒動を見て、
天国の創業者・安藤百福氏は何を思うか?

 

 

「大丈夫だ。次に活かせばいいよ。」

 

そうおっしゃっているかもしれません。

安藤百福氏は現在NHK朝ドラ『まんぷく』で描かれています。

チキンラーメンやカップヌードルなど。

インスタントラーメンの開発者として、
日清食品創業者として有名な経営者です。

しかし、安藤百福氏の人生は波乱に満ちていました。

38歳の時にGHQに脱税の嫌疑をかけられ、
4年間の重労働の刑で、巣鴨拘置所に収監。

個人名義の不動産はすべて没収。

脱税の嫌疑とは??

別に私腹を肥やしていたわけではありません。
製塩業や漁業の事業の中で、地元の若者を雇用。

彼らに『奨学金』を現金で支給。

それに対し、GHQはこう主張します。

 

 

「奨学金は所得であり、法人に源泉徴収の義務あり。

それを行わなかったとして、脱税犯だ。」

 

これに対抗すべく、安藤氏は弁護団を結成し、裁判を起こします。

それに対し、GHQはこう持ちかけます。

 

 

「訴えを取り下げれば、釈放する」

 

 

安藤氏は当初それを突っぱねて、断固戦う覚悟を決めていました。

しかし最終的に大阪に残した家族を案じ、
GHQの取引に応じ、釈放へ。

 

 

その後、大阪に戻り、
信用組合『大阪華銀』の理事長に就任。

しかし、大阪華銀はオーバーローンへ。

そのうえ、大豆相場の投資に失敗。

そして、当時の母店『三和銀行』は、大阪華銀の手形の割引を停止へ。

その結果、大阪華銀は倒産することに。

結局、安藤氏は横領・背任で逮捕・起訴。

全財産を差し押さえへ。再び無一文になりました。

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このように、三和銀行から血も涙もない対応を受けた。

そんな経験から「銀行に二度と頼らない」と心に誓い、

こんな名言を残しています。

 

 

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経営者は一度、借入の味を覚えると、
抜け出せなくなる。

経営に緊張感がなくなり、
そのツケは必ず自分に戻ってくる。

企業にとって、
借金は麻薬のようなものである。

高い山の後ろには、
必ず深い谷が待ち受けている。

順調な時ほど危機が訪れる。

問題ないと考えること自体、問題である。

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安藤氏は日清食品を創業後、無借金経営を貫いたそうです。

その結果、日清食品は世界の食文化を変え、
4000億円を超える一大企業グループへ。

 

それだけに『銀行借入 = 麻薬』と称したお言葉には重みがあります。

 

 

 

ただ上場企業と中小企業は違います。

上場企業の場合、不特定多数の一般投資家から資金調達OK。

しかし、日本の99.7%を占める中小企業の場合、

 

 

「自らが必要な時に、必要な額の資金をいつでも調達できる」

 

 

とは限りません。

トラブルが起きて、資金ショートの危機。

そんな組織に銀行はお金を貸したくないもの。

これまで融資取引のなかった金融機関に対し、

 

 

「トラブルが起こって大変なんで、すぐお金を貸してほしい」

 

 

と申し込む。

しかし、そんな申出に応じてくれる金融機関は少ないでしょう。

よって、無借金経営は決して美ではない。

また、借入というのは、

 

 

【組織の成長スピードを上げる加速装置】

 

 

の意味も持ちます。

自己資金を貯めるまでの時間を買う。

自己資金だけでは賄えない規模の投資を可能にする。

そんな効果も有します。

そして、この時期になると、3月の年度決算へ向けて、
各金融機関が営業攻勢をかけてきます。

しかし、彼らのセールストークに簡単に乗ってはいけません。

安藤百福氏の言葉を胸に刻みたいところです。

今日も社長業を楽しみましょう。

 

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