こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループ
税理士法人トップ財務プロジェクト代表
岩佐孝彦@税理士です。
昨日の祝日は、
外界を遮断し、頭脳労働に集中!
日本経営合理化協会の再編集後の
音声ファイナルチェック。
販促用のインタビュー記事原稿制作。
6月上旬の発刊に向けて、
著者のミッションの最終仕上げです。
バチカンで2ヶ月ぶりの再会。
ローマからの帰途、
トランプ大統領はSNSで、
こう言いました。
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プーチン氏は
戦争を止めたいのではなく、
ただ私を操りたいだけ
なのかもしれない。
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トランプ氏から、
「私を操りたいだけ」
との牽制に呼応したのか?
プーチン氏は3日間の
一時停戦宣言へ。
ロシア・ウクライナ戦争の
今後に注目です。
日本国内に目を向けると、
税制は政治家に操られている??
夏の参院選に向けて、
立憲民主党の野田代表が
「1年限定で食料品の消費税ゼロ」
の法案を提出する方針へ。
また1年限定??
岸田前内閣の定額減税と同じ?
減税と言いたいだけなら、
低所得者層に
食品クーポン券給付でいいじゃん??
税理士の立場からすれば、
こう思ってしまいます。
税法は政治家のおもちゃでは
ありません。
中途半端な減税で、
ルールが複雑になるだけなら、
経理の現場が混乱するだけです。
税制を操る側なのか?
税制に操られる側なのか?
両者の差は大きいでしょう。
“トーゴーサンピン”
という言葉があります。
▼10割(トー)… サラリーマン
▼5割(ゴー) … 自営業者
▼3割(サン) … 農林水産業者
▼1割(ピン) … 政治家
課税当局が所得を
捕捉している割合を示す言葉。
オーナー経営者はこれを見ると、
微妙な立ち位置です。
自分が主宰する法人から、社員と同様、
役員報酬(給与所得)を
毎月取っているので、
この部分だけの構造を見れば、
10割(=サラリーマン)と同じです。
まさに税制に操られている側と
言えるでしょう。
ただオーナー経営者が
顧問税理士と知恵を絞れば、
一定の限界はありますが、
税制を操る側に立つことができます。
フリンジ・ベネフィットの効果は
特に大きいでしょう。
フリンジ・ベネフィットとは、
金銭以外の経済的利益です。
具体的な意味は以下の通り。
▼フリンジ(fringe)
= 布・帯・肩掛けの房のふち飾り
▼ベネフィット(benefit)
= 利益・給付
以上から、
付加的給付と考えられるわけです。
「年次有給休暇
= フリンジ・ベネフィット」
とされています。
オーナー経営者で言えば、
▼中古の高級外車
▼役員借り上げ社宅
▼出張日当
が代表例でしょう。
フリンジ・ベネフィットは、
支払い側の法人から見れば、
損金算入が認められている。
他方で、
受け取る個人側から見れば、
課税所得に含まれない。
だから有利なのです。
所得税法10区分のうち、
給与所得は“搾取の縮図”。
戦費調達のため、
ナチスドイツを見習い、
太平洋戦争中から長らく続く
「源泉徴収制度」
に基づきます。
非課税のフリンジ・ベネフィットの
比重を拡大させれば、
有利になる構造です。
税制の真の勝者は、
稼いでいるオーナー経営者なのです。
今日も社長業を楽しみましょう。