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オーナー経営の優等生企業 = キッコーマン

 

こんにちは、JR大阪駅前のTFPグループの

税理士法人トップ財務プロジェクト代表の岩佐孝彦@税理士です。

オーナー経営の優等生として、有名な企業があります。

その名は『キッコーマン』。醤油最大手の企業です。

 

 

発祥は1661年。

茂木七左衛門家が味噌づくりを始める。

そして分家の茂木七郎右衛門家が醤油を作り始めた。

その後、1873年に亀甲萬印が
オーストリア万博で名誉賞を受賞。

1838年には幕府御用醤油造の命が下る。

素晴らしい長寿企業です。

 

キッコーマン名誉会長の茂木友三郎氏は『週刊ダイヤモンド』
のインタビューの中でこう語りました。

……………………………………………………

創業家が経営権を持つメリットは何か?

それは創業家であれば、
使命感が強くあるでしょうね。

それと長期的な視野で経営をやれると
いうこともあると思います。

4年くらいで社長が代わる会社もあります。

ただそれでは短い。

8家の醸造家が合併して創業した当時から、
代々伝わる不文律があります。

まず8家はそれぞれ1世代に1人しか
会社に入れない。

役員になっても適任でなければ、
社長になれません。

各家は自分の家を継ぐ人間を
しっかり教育して、

優秀な人材を会社に入れようとするので、
切磋琢磨しています。

8家の子どもたちには、
使命感をしっかり教え込むことでしょう。

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さすが!

オーナー経営の成功モデルと称される
経営者のお言葉には重みがあります。

敬服の限りです。

 

 

ただ最近、残念なニュースを目にしました。

 

 

『大塚家具 身売りか!?』

 

 

大塚家具の上半期の経営成績が深刻だとか。

15年末に109億円あった現預金が
18年3月末では10億円まで減少。

3期連続の赤字。

取引銀行が買収企業として推薦した
ヨドバシカメラの経営幹部はこうコメント。

 

「大塚家具は買うだけの魅力がない」

 

これにより買収先候補としては、
貸会議室大手のTKP社に絞られたとか。

創業者の父勝久氏は、桐ダンスの工房だった家業を
売上高730億円企業に育て上げた。

一方、娘の久美子氏も一橋大学卒業後、
現みずほ銀行に初の女性総合職として入行。
エリートでいらっしゃった。

 

ただ両者の経営観には、
大きなギャップがあったと言います。

父勝久氏によれば、久美子氏が大塚家具入社後も、
自分の考えは、

「言うまでもないこと」

「見ていれば分かるだろう」

と期待していたとか。

そこに過信が生まれたと述懐されています。

やはり社員にも後継者にも、
理念の共有とか躾が重要である。

 

キッコーマンの成功事例と、
大塚家具の失敗事例からの教訓です。

 

『創業の原点』を見失いかけた大塚家具はいかに??

 

経営も人生同様、山あり谷あり。

色んな問題が起こります。

松井秀喜氏にはこんな名言があります。

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どんな道でも進んでいけば、
嫌なことはいっぱいあります。

それでも逃げないことだと思います。

ジャンプする前には、身体を縮めます。

そうした準備行動をしなければ、
決して高く飛び上がることはできません。

「今は身体を縮めて、
ジャンプの準備をしているんだ」

と自分に言い聞かせ、

我慢の生活をできるだけ
明るい気持ちで過ごすことです。

……………………………………………………

 

 

本当に勇気の出るお言葉です。

どんな問題に直面しようとも、

 

「絶対に法人を潰せない」

そんな使命感を持って、経営者は事業に邁進すべし。

自戒の念として、肝に銘じたいと思います。
今日も社長業を楽しみましょう。

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