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【引き算】の発想なくしてイノベーションなし

時間

 

こんにちは、神戸の税理士の岩佐です。

社内はいよいよ臨戦体制モードに入っています。

会計事務所業界は、これから超繁忙期に突入します。

職員もほんとに忙しく、日々頑張ってくれています。

 

ただそんな中、1月11日付の日経新聞にこんな調査結果が掲載されていました。

 

「上司は残業を評価 労働時間長い人ほど意識」

 

内閣府の調査によれば、上司が残業をどう考えていると思うかについて

以下の結果が明らかになりました。

 

▼「頑張っている」と肯定的に評価されていると答えた割合

★1日12時間以上働いている人 … 53%

★12時間未満 … 48%

★10時間未満 … 38%

 

つまり、労働時間が長い人ほど「責任感が強い人」「仕事ができる人」と評価されている

と思う割合が高かったとのこと。

 

逆に「仕事が遅い」と否定的に受け止められていると考える割合は「10時間未満」で37%と

高かったのに対し、12時間以上は26%にとどまったそうです。

 

また別の質問で、残業や休日出勤をせず、時間内に仕事を終えて帰宅することをどう人事評価

しているか尋ねたところ、約1000社のうち74%がプラスにもマイナスにも考慮していないと

答えたとのこと。

 

あなたは上記の調査結果を見て、どう思いますか?

私はこんな発想の上司や会社で働く人たちが哀れに思います…

こんな考え方では、組織としての生産性はいつまでたっても上がっていかない

かもしれません…(汗)

確かに時間をかければ、仕事の【量】はこなせます。

ただ【足し算】の発想では、仕事の量は増える一方です。

特に会計事務所の今の時期はまさにそんな感じです…(苦笑)

 

仕事は大きく2つに区分されます。

 

▼時間をコントロールしづらい … 【時間連動】の仕事

(例)手足を動かすなどをする実務、ルーチンワーク、書類整理、帳簿作成

▼時間をコントロールできる … 【成果連動】の仕事

(例)頭を働かす知的仕事、新プロジェクトのプランニング、企画立案、原稿執筆

 

上記のうち【時間連動】の仕事、いわゆる日常業務のルーチンワークは、

仕組化&システム化を徹底し、高い付加価値を生むところに集中的に資源を投下

し、【成果連動】のい仕事の質を高める。

これなくして、組織の生産性(1人当り粗利益)は向上しませんね。

しかし、会計事務所業界は繁忙期になると「時間連動の仕事」が膨れ上がり、

「成果連動の仕事」に対する意識が希薄になりがち…

いかん、いかん!(自戒)

 

そのためには【引き算】の発想が大切です。

松井証券の松井道夫社長はこう言っておられます。

 

「過去の経営において、足し算の発想でやったことは全部失敗だった。

しかし【引き算】でやったことは全部成功した。

外交セールスをやめる。店舗を閉める。

揚げ句の果てに収益源である手数料も大きく値下げ。

当時は気が変になったんじゃないかと言われたが、

激しく変化する時代の中では、捨てるものの優先順位がつけられるか

どうかが最も重要だ。

もちろん何でも捨てればいいというものではない。

あふれる情報に翻弄され、捨てる決断が出来ずに得られるものばかりを

考えていないか、もう一度考えてみるべきだ。」

 

マネジメントの発明者で経営学者のドラッガー氏はこう言っています。

「時間は最も乏し資源であり、それが管理できなければ他の何事も管理することは

できない。」

 

そして、私たち経営者にズシリと重く響く言葉として、ドラッガーはこうも

言っています。

 

「イノベーションの第一歩は、陳腐化したものを計画的に【捨てる】ことである」

 

年が明け、2014年は社内でイノベーションを起こそうと考えている経営者も

多いと思います。

ただその際のキーワードは【捨てる】。

足し算の発想で、今あるものに付け加えるイメージでは、イノベーションは

生まれない。あくまで引き算の発想で、捨てることによってこそ、新しい

ものは生まれるんですね。深い言葉です…

 

超繁忙期になると軸がぶれそうになりますが…(汗)

無形資産である時間を管理コントロールし、この時期を乗り切りたいと思います。

今日も社長業を楽しみましょう。

 

 

 

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