こんにちは、JR大阪駅前の税理士法人&
経理代行事業のTFPグループ代表兼CEO
岩佐孝彦@税理士です。
先日、プライベートで奈良県桜井市の
大神神社(おおみわじんじゃ)へ。
日本最古の神社の一つとされる
大神神社。
三輪山そのものを御神体とする、
古くから信仰を集めてきた神社です。
日々、仕事に追われていると、
どうしても目先のことに意識が
向きがちですが、
こうした歴史ある場所を訪れると、
時間の流れを少し違った尺度で
考えさせられます。
何百年、何千年という
時間を超えて、
大切に守り、
受け継がれてきたものがある。
そんなことを考えていると、
ふと、自分の仕事にも
通じるものを感じました。
私たち税理士の仕事も、
単に今年の税金を
計算するだけではありません。
経営者が築き上げた会社や財産を、
次の世代、そのまた次の世代へ、
どうつないでいくか。
そこにも、
大切な役割があると思っています。
そんな折、先日、
日経新聞で気になる記事を目にしました。
「タワマン節税」に続き、
「不動産小口化節税」も見直しへ。
2024年には、
タワーマンションなどの
相続税評価ルールが見直されました。
そして今度は、
年間約3,000億円規模に成長した
不動産小口化商品です。
記事では、3,000万円で購入した商品が、
贈与税の評価額では、
わずか484万円になった事例が
紹介されていました。
こうした大幅な評価差を利用した
節税メリットが、
2027年1月から失われる見通しです。
関連企業の販売見通しも、
・FPG:47%減
・ADワークスグループ:78%減
と、大きく落ち込んでいます。
ただ、税理士として
長年この仕事に携わってきた
立場からすると、
今回の流れは、
ある程度予測できたことでもあります。
節税効果の大きな仕組みが登場する。
↓
富裕層を中心に利用が広がる。
↓
国税庁が問題視する。
↓
税制や評価ルールが見直される。
いわば、
【国税庁とのいたちごっこ】
です。
もちろん、
法律で認められた節税策を
活用することは大切です。
私自身、
お客様の税負担を適正に抑えることも、
税理士として重要な仕事だと考えています。
ただ、それ以上に大切にしたいことがあります。
それは、
【節税すること自体を、目的にしない】
ということです。
例えば、不動産なら、
・安定した賃料収入が見込めるか
・将来にわたって資産価値を維持できるか
・必要なときに売却できるか
・相続後もご家族が無理なく保有できるか
こうした点を、
節税効果以上に考える必要があります。
どれほど相続税評価額が下がっても、
将来、資産そのものの価値が
大きく下がってしまっては、
本末転倒です。
税制改正によって
節税メリットがなくなった途端、
保有する理由まで
失われるような投資には、
慎重でありたいと思います。
【税金を減らすこと】と
【財産を増やすこと】は違う。
そして、もう一つ。
【財産を増やすこと】と
【財産を次世代へつなぐこと】も、
必ずしも同じではありません。
会社を守ること。
社長個人の財産を守ること。
そして、
ご家族が安心して
次の世代へ引き継げるようにすること。
そのためには、
目先の節税額だけではなく、
10年後、20年後、
さらにその先まで見据えた判断が
必要です。
私自身も、
お客様との日々のご相談を通じて、
経営や資産承継の難しさ、
そして奥深さを学ばせて頂いています。
大切な会社やご家族の将来について
ご相談いただけることは、
本当にありがたいことです。
だからこそ、
耳ざわりのよい節税話だけではなく、
時にはリスクや不都合な事実も
率直にお伝えできる存在で
ありたいと思っています。
大神神社で感じた、
長い年月を超えて
大切なものを
受け継いでいくことの尊さ。
それは、私たちが目指す、
【3代先まで、
一族の富と理念をつなぐ】
という仕事にも
通じるものがあると感じました。
これからも、
お客様とともに学びながら、
会社とご家族の未来を見据えた
お手伝いを続けていきたいと思います。
いつも本当にありがとうございます。