人間だれしも生涯をなすべきこともなく、雑事に追われながら死にたくないもの。
自分が本当にやりたかったことは何なのかを問いかける時期が「林住期」である。
そして林住期は、時間を取り戻す季節。人生におけるジャンプであり、離陸の季節でもある。
これまで蓄えてきた体力、気力、経験、キャリア、能力、センスなど磨いてきたものを土台にしてジャンプせよ。
家住期(25〜49歳)は夫婦の愛をはぐくむ時期であるが、林住期は相手を見つめ、全人格的に理解し、受け入れる時期である。恋人でも、妻(夫)でもない、一個の人間として相手と向き合うことも考えなければならない。
五木寛之さんはこのように説いておられます。
中小企業の経営者の中には、林住期を味わう暇もないまま、
仕事場から墓場まで直行という悲しき運命をたどる方も少なくありません。